40代からの社会福祉士・精神保健福祉士合格

40歳で勉強を始めて、42歳で社会福祉士・45歳で精神保健福祉士に合格した医療ソーシャルワーカーのブログです。

第25回精神保健福祉士合格体験記 第2回(受験の手引きを読み込む)

 社会福祉士受験のときも感じたのですが,福祉系資格の受験生の多くは,自分が受験しようとする試験について何も知らないまま受験勉強をしているように思われます。その結果,誤ったゴールを設定したり,ゴールまでの誤ったルートを設定して受験勉強をされている受験生も少なくないように思われます。精神保健福祉士専門科目受験生についても同様です。

 それでは,自分が受験しようとする試験について知るにはどうすればよいのか。その答えは,「受験の手引き」を読み込むことだと思います。受験の手引きは,これから受験しようとする試験に関する情報の宝庫です。また,試験のルールブックでもあります。ルールを知らずしてゲームに勝つことはできません。私は,マーカーを引き,付せんを貼りながら,受験の手引きを何度も読み込みました。

 多くの受験生は,出願手続のみにしか目を通しませんが(出願手続さえ読まない豪傑受験生も少なくありませんが・・・),より重要であるのは試験の概要です。私は,試験日,試験の開始時間・終了時間,試験会場,試験科目などをチェックして,戦略的に受験勉強スケジュールを組みました。

 とりわけ重要なのは,合格基準です。第25回精神保健福祉士国家試験の場合,合格基準は以下の通りです。

次の2つの条件を満たした方を合格者とします。


(1) 問題の総得点の60%程度を基準として,問題の難易度で補正した点数以上の方
(2)(1)を満たした方のうち,以下の16科目群(ただし,(注)2に該当する方にあっては5科目群)の各科目群すべてにおいて得点があった方。

 直近の合格ボーダー点をゴールに設定して受験勉強をしている受験生が大半だと思いますが,間違いではないけれども好ましくないと思います。60%得点,補正を考慮して受験者上位65%に入る,かつ0点科目を作らないと,より正確にゴール設定をしたほうが良いと思います。そうすれば,たとえば第34回社会福祉士国家試験のように,合格点105点になったからといって大騒ぎする必要はなくなると思います。