40代からの社会福祉士・精神保健福祉士合格

40歳で勉強を始めて、42歳で社会福祉士・45歳で精神保健福祉士に合格した医療ソーシャルワーカーのブログです。

第25回精神保健福祉士合格体験記 第4回(秋までの勉強と受験勉強にあたって注意した点)

 1 秋までに基礎知識習得を一通り終わらせる

 今回は秋までの勉強と,受験勉強にあたって特に留意したことをお話しします。

 各社の模擬試験が始まる10月までに,基礎知識の習得と過去問検討とを一通り終えました。

 基礎知識の習得ができていなければ,模擬試験において,取り組むべき問題か飛ばすべき問題かの判断をすることはできません。その結果,当然のことながら時間配分の練習をすることができません。また,自分の弱点がどこにあるかも把握することができません。

 そこで,各社の模擬試験をマイルストーンと位置づけ,各社の模擬試験が始まる時期までに,基礎知識の習得・過去問検討を終えるように受験勉強を進めました。結果として,各社の模擬試験がはじまる10月までには,基礎知識の習得を一通り終えることができ,かつ,過去問検討も終えることができました。

 なお,万が一,模擬試験が始まる時期までに全く勉強ができていない場合であっても,模擬試験は必ず受けようと決めていました。全く手が出ない場合であっても,途中退出はせず,試験終了時間までじっと座って自分の不甲斐なさを思い知る。そのような惨めな体験を経てはじめて,その後の合格への勉強が可能になるのではないかと考えたからです。

2 受験勉強にあたって特に注意したこと

 受験勉強をするにあたって特に留意した点は,社会福祉士受験のときと同じく,次の2点です。

(1)「受験」勉強を徹底的にやる

 「今やっていることは1点に結びつくか」を常に意識して,「受験」勉強を徹底的にすることにしました。

 「学術的」勉強や「実務的」勉強をしていたのでは,知的好奇心は満たされるかもしれませんが,合格することはできません。また,調べる・まとめる・作るといった「作業」は,勉強ですらなく,当然のことながら合格することはできません。そこで,これらは徹底的に排除することにしました。

 受験勉強は,基礎知識の正確な理解・記憶の繰り返しであり,退屈で忍耐力を要する行為です。できることならやりたくはない行為です。また,受験勉強を蔑視・嘲笑する日本独自の風潮もあり,ともすれば軽視しがちです。

 しかし,このような退屈で忍耐力を要する受験勉強を通じてはじめて,精神保健福祉士国家試験に合格することができるのみならず,確固とした基礎が出来上がり,その後の実務的・学術的勉強の学習効率が飛躍的に向上すると思いました。そこで,まずは「受験」勉強に徹底的に取り組むことにしました。

(2) 勉強対象を絞り込んで徹底的に繰り返す

 勉強対象を絞り込んで徹底的に繰り返すことにしました。

 精神保健福祉士専門科目は,社会福祉士に比べれば狭いですが,それなりの広さがあります。これに対して,仕事と両立しながらの社会人受験生は,割くことができる労力・時間には限りがあります。勉強対象を広げていたのでは,合格が遠くなります。

 そこで,勉強対象を,精神保健福祉士国家試験で過去に何度も出題されている基礎知識に絞り込み,これを繰り返すことにしました。具体的には,受験対策テキスト1冊,精神疾患に関する入門書1冊,過去問題集に勉強対象を絞り込み,これを徹底的に繰り返しました。使用した教材については,次回紹介します。