40代からの社会福祉士・精神保健福祉士合格

40歳で勉強を始めて、42歳で社会福祉士・45歳で精神保健福祉士に合格した医療ソーシャルワーカーのブログです。

第25回精神保健福祉士合格体験記 第8回(模擬試験の受け方と復習方法)

1 模擬試験の受け方

 今回は模擬試験の受け方についてお話します。

 各社の模擬試験が実施される10月下旬から12月下旬にかけては,模擬試験を受けながら,弱点の把握と補強とに努めました。

2 あくまで会場受験にこだわった

 秋から始まる各社模擬試験は,多少無理をしてでも会場で受験しました。私が居住している県は地方の田舎のため,社会福祉士受験のときとは異なり,精神保健福祉士模擬試験の受験会場が近隣県にありませんでした。そこで,高速バスで大阪に行って受験しました。その際には,本試験の際にも宿泊するであろう試験予定会場の近くのホテルに宿泊しました。

 また,できる限り多くの模擬試験を受験するようにしました。試験の感覚を掴むとともに,失敗経験と試行錯誤の機会をできる限り多く持ちたかったからです。具体的には, 10月に日本ソーシャルワーク教育学校連盟(略称「ソ教連」)の模擬試験を,11月に日総研の模擬試験を,12月に福祉教育カレッジの模擬試験を受けました。

3 模擬試験の受験当日

 模擬試験受験当日は,途中退室する受験生が少なくない中,どんなに出来が悪くとも途中退室せず,もう1点取れないか・マークミスはないかと最後の1秒まで悪あがきをしました。模擬試験で試験終了時間まで粘れなければ,本試験で粘れるわけがないと考えたからです。

4 超難関マークシート

 また,マークに関しては特に注意して,マークの練習を意識的に行いました。本試験のマークシートを実際にご覧ください。科目ごとに区切りがあるわけでなく,5問10問ごとに区切りがあるわけでもなく,縦長2列のマーク欄がただ無機質に配置印刷されているだけです。これに加えて「2つ選べ」の問題が随所に挿入されます。マークミスをしてはいけないと簡単に言いますが,このような超難関マークシートでは,むしろマークミスをしない方が難しいと思います。

 そこで,試行錯誤を繰り返しつつ,マークミス対策には徹底して取り組みました。たとえば,(1)試験開始直後の一番集中力が高いときに,全ての問題にざっと目を通し,「2つ選べ」の問題文の上に数字の「2」を大きく記入する(最初は「2つ選べ」を丸で囲んでいましたが,見直しの際に問題文に埋もれてしまい見落とすことが少なくなかったため,数字の「2」を大きく記入するようにしました),(2) マークのズレを防ぐため,まずは問題を最後まで解答し,その後にまとめてマークシートに記入する,(3) マークシートに記入する際は,目で見るだけではなく,必ず人差し指で押さえながら記入する(人差し指で押さえながらマークする姿はかなり滑稽で無様ではありますが,マークミス対策としては極めて有効です),(4) マークの見直しをする際には,記入するときとは逆の方向,すなわち集中力の低下する最後の問題から最初の問題にさかのぼるようにし,両手の人差し指で問題冊子とマークシートとを押さえながら見直す,などの工夫を考えて実行しました。

 さらに,日本ソーシャルワーク教育学校連盟(略称:ソ教連)のウェブサイトで精神福祉士専門科目マークシートを購入して,過去問題を解く際にマークを塗る訓練を合わせて行いました。

5 模擬試験の復習方法

 模擬試験の復習は,できる限り記憶が鮮明な受験当日に行いました。

 第一に,ケアレスミスによる間違いについては,最重要・最優先事項と位置づけ,原因を徹底的に分析した上で,「具体的な」対策を立てました。

 すなわち,間違った問題の内容,問題冊子内での当該問題の位置,試験開始からの経過時間,当該問題の解き方・思考,解答中の心理状態,試験会場の状況にはじまり,模擬試験当日・試験前1週間の体調,心理状態,食事,睡眠時間に至るまで,ケアレスミス1つにつきA4用紙数枚程度に文章として書き出して分析・検討しました。

 その上で,「気をつける」といった抽象的な対策ではなく,たとえば先に述べた「人差し指で押さえながらマークする」のように,「具体的な」対策を考え出して実行し,有効性を検証するようにしました。このような作業を繰り返すことにより,ケアレスミスを少しずつ減らしていきました。

 なお,ケアレスミスに限らず,受験勉強の状況・反省点などは,頭の中だけで考えるのではなく,必ず紙媒体に書き出した上で分析・検討するようにしました。書き出すことによりはじめて,客観的な分析・検討が可能になると考えたからです。

 第二に,模擬試験の成績表が返ってきた後は,全受験者正答率が50パーセントを超えているにもかかわらず,私は間違ってしまった問題をピックアップして復習しました。

 他の受験生ができないものについては,私ができなくとも全く問題はありません。しかし,他の受験生ができるにもかかわらず,私ができていない事項は,致命傷になりかねません。そこで,重点的に復習をしました。