40代からの社会福祉士・精神保健福祉士合格

40歳で勉強を始めて、42歳で社会福祉士・45歳で精神保健福祉士に合格した医療ソーシャルワーカーのブログです。

第32回社会福祉士合格体験記 第1回(合格体験記の読み方)

1 合格体験記を読むと混乱しませんか?

 はじめに合格体験記について,注意を喚起したいと思います。皆さまはこれから,たくさんの合格者の体験記を目にすると思います。また,合格者や指導者から,たくさんのアドバイスを受けると思います。

 しかし,他の資格試験などと比べて,社会福祉士国家試験の合格体験記やアドバイスには,共通点が少ないという特殊性があります。全く正反対のことが書かれていたり,全く正反対のアドバイスを受けることも多く,混乱することが少なくないと思います。

 その背景としては,他の資格試験などに比べて,社会福祉士国家試験の受験生の立場が多様であるからではないかと推測します。たとえば,受験生の職業だけを考えても,学生,医療福祉関係職,その他の職業などと多様です。すなわち,「合格」というゴールは同じでも,各受験生の現在の立場は様々です。「合格」と「受験生の現在の立場」とをつなぐベクトルが正しい合格勉強法だとすると,「受験生の現在の立場」が各人で全く異なる以上,正しい合格勉強法も受験生ごとに当然ながら全く異なったものになります。

 ですから,皆さまが合格体験記に目を通すときは,その体験記を書いた合格者がどのような立場にあった人かを意識して,その体験記に書かれた勉強法が自分にもあてはまるかを常に考えて読むようにしてください。

 また,合格者や指導者からアドバイスを受ける際にも,どのような立場の受験生に対するアドバイスなのかを意識して,自分にもあてはまるかを常に考えるようにしてください。もし自分で考えてもわからないようでしたら,「どのような立場の受験生に対する(また,どのような時期における)アドバイスなのか?」と合格者や指導者に対して質問してみてください。

 そうすれば,相反する様々な体験記やアドバイスに右往左往して混乱に陥る事態は,避けることができるのではないかと思います。

2 この合格体験記を書いている人物

 さて,前置きが長くなりましたが,以下は私,すなわち医療機関に勤務する40代男性の合格体験記です

 医療福祉とは全く畑違いの業界で働いていましたが,30歳代半ばに医療福祉業界に転職。在職のまま40歳で通信制福祉大学に4年次編入し,基礎科目を履修の上,1年間で卒業。そのまま4月に社会福祉士短期養成通信課程に入学し,12月に修了して受験資格を得ました。そして,年明け2月に行われた第32回社会福祉士国家試験に,初めての受験で,121点(午前共通63点,午後専門58点)で合格することができました。仕事と両立しながらの時間が圧倒的に足りない下での受験生活でした。

 もしお時間があるようでしたら,ご自分の興味があるトピックだけで結構ですので,上記の人物像を念頭に置いた上で,体験記を読み進めてみてください。そして,「自分にもあてはまる」「自分にとって有益」と思った部分だけを切り取って,参考にしてください。